泣き虫とか弱虫とか、虫のせいみたいな言葉があるけど、それがよくない印象を生み出している気がする。歌詞とかだと、つかいかた次第かもしれないけれど、泣くことや弱いことは良くないというのが昔の一般的な考えなんじゃないかと思う。自分は両方あてはまる子どもだったし、今もそういうところがある。それをずっと否定してきたけど、今は大人ももっと泣いたほうがいいと思うし、弱くてもいいと思う。自分を肯定したいわけじゃないけれど、何かを我慢するのはやっぱりしんどい。泣きたい人は泣けばいいし、弱い人は逃げてもいいと思う。

衰え

人ってやっぱり衰えてくるなとすごく思うようになった。まだそんな年齢でもないだろうけど、10代の頃と比べると明らかに違う。昔と同じくらいの運動をしても脂肪も筋肉も、どうも思ったようにならない。はじめてやることも、すぐに覚えられない。経験とか知識は増えるのかもしれないけれど、思ったとおりにできないことが増えるのは嫌だ。それもこの先どんどん増えていく。自分の性格からすると、ひとつひとつのことに対して妥協するのにそう抵抗しない気がする。そんな自分も嫌で、でもどうしようもない。新しいことを知ったり、やりたいことを見つけてもそれを全力でできないなんてストレスしか残らない。少しでもやりたいことをやっておかないといけないと、焦りを感じる。

もし神様的な存在がいるとしたら、なぜ人間をこんな色に設定したんだろう。髪の色とか肌の色とか、国によって違いはあるけれど日本人は特に地味だと思う。現実で見てきたものが自分にとってのふつうだから、急に髪の色が天然で紫になったりしたら受け入れられないだろうけど。でも、神様的なものがアニメのキャラクターみたいに人間の設定をいろいろ決めたのだとしたら、髪は黒じゃなくても良かっただろうし、肌の色ももっとカラフルにしたほうが面白いんじゃないのかなとか思った。日本人は大雑把に言うと、髪と唇と肌の3色しかない。あと乳首か。だから色が欲しくて、染髪とかネイルとかカラーコンタクトをする人がいるのかもしれない。そうやって自分たちで色をつくるように初期設定を地味にしたのだろうか。自分は神とか仏とかを別に信じていないんだけど、人間はなんでこんななんだろうって何度か思ったことがある。だから、もしもつくり出した存在がいるのなら是非聞いてみたい。

流れ

最近、日が長くなったなと感じる。1日が長くなったみたいに思えて、なんとなく日が長いほうが好きだ。こういう時間の流れによる変化に、昔より敏感になった気がする。子どもの頃は季節なんて関係なく、1日が長かったし、短かった。桜も雪も太陽も好きだったとは思うけれど、今ほどそこに時間の流れを感じてなかったと思う。年齢を重ねるほど、そういう感覚は増していくんだろう。今はまだうっすらだけど、日本は長く生きるほど良さがわかる国なのかもしれないと思う。そう考えると、年老いていくのも少し楽しみな気がする。その頃には身体も思うように動かないんだろうけど。それまで命が保証されているわけじゃないから、その時を向かえられたら色々なものを楽しめるんじゃないかと思う。

思い出し笑い

思い出し笑いなんてめったにしたことないのに、今日突然してしまった。髪を切っている最中だったから必死でこらえたけれど、逆に中途半端にニヤけることになってしまった。なんというか、不思議な感覚だった。もしかしたら初めての思い出し笑いだったかもしれない。なんで笑ったんだろう。何を思い出して笑ったのかももう覚えていなくて、夢のなかでの出来事だったのかと思うくらいぼんやりしたものになっている。でも、間違いなく何かを思い出して笑いそうになって、それを必死でこらえた。特別めずらしいことでもないだろうけど、自分が思い出し笑いをするなんてことを1ミリも想像していなかったから、びっくりした。自分ごとだけど、少し楽しい出来事だった。

意味

すべてのものには意味がある、と考えてしまうと自分のような人間はしんどくなることが多い。自分がいることに意味があるのか、と考えてしまうからだ。だから、この世界には意味がないものがたくさんあると思うようにしている。場合によっては、すべてに意味なんてないとも思っている。何十億もの人間がいることも、雨が降ることも、海があることも、できることも、できないことも、すべて。そのほうが楽だから。自分は楽して生きていきたいし、それが悪いことだとは思わない。ただ、それが難しいときもある。それでも、あまり意味にとらわれ過ぎないで生きていければいいなと思う。

からだ

からだはものすごく正直というか、そのまんま生活が表れてくる。運動して食べすぎていなければ標準体型だし、運動せず過剰にカロリーを摂取していれば当然太る。内部の状態まではわからないけれど、生活の改善点はからだを見ればだいたいわかる。鏡を見たときにまぁいいかと思うか、これはダメだと思うかが分岐点になる。歳を重ねればからだも変わるし、ほとんどの人がまぁいいかと思ってしまうタイミングがあるのだろう。自分は子どもの頃からずっとそんな感じだったけれど、最近本気でいやになってきた。人生で今がいちばん太ってる。生活もひどいし、どうにかしようと思う。