撮影

SNSが盛んな今の時代は、スマートフォンで写真や動画を撮る人が多い。食べ物、景色、友達、芸能人、なんでもツイッターやインスタグラム用にいちいち撮影する。それ自体を悪いとは思わないけれど、撮ることばっかりに必死になってぜんぜん見ていない気がする。もしデータが全部消えたら何も残らないんじゃないか。それは、すごく寂しいことだと思う。写真を見て思い出すより、記憶に残っていることを思い出すほうがいい。写真を友達に見せてあげられなくても、それがどんなふうだったのかを語ってくれるほうがいい。レンズ越しの景色じゃなくて、生の景色をもっとしっかり自分に焼き付けることのほうが大事なんじゃないのか。シェアするのもいいことかもしれないけれど、自分はそう思う。