慣れ

人間はだいたい何に対しても慣れる。部活の厳しい練習にも慣れるし、毎日仕事で朝早く起きることにも慣れる。ダイエットを続けてその生活に慣れる人もいるし、ダイエットよりも欲求を優先して太っている自分に慣れていく人もいる。この、おそらく元から人間に備わっているのであろう機能は、すべてのことに対して働く。いつもより遅めに寝ても朝早く目を覚ましたいとき、寝る前にレッドブルやブラックコーヒーを飲んだら、翌朝ちゃんと起きられたのに体がカフェインに慣れて効かなくなった。わざと寝づらい体勢で寝てみたりとか他にもいろいろ試してみたけれど、効果があるのは最初だけで、すぐにこの体は慣れる。それには慣れなくていいのに、とつよく思う。結局、朝早く起きるには気持ちで起きるしかない。それも続ければたぶん慣れるはずなんだけれど、自分はすでに朝早く起きないことに慣れている。慣れるにはある程度続けないといけなくて、続けるには続けようという意志が必要で、意志のよわい自分の場合はダメなほうに慣れてしまう。だから慣れは、意志とか決意と呼ばれているものとセットであるべきなんだと思う。自分も環境と意志をしっかりコントロールして新しいことに慣れていければ、変われるんじゃないか。そもそもこういう意味不明な独り言に慣れているのが、自分の場合いちばんの問題かもしれないけれど。