メガネ

電車に乗ったとき、入り口付近におそらく中学生であろう男子が8人いた。邪魔だなこいつら、と思いながら一人ひとりの顔を順番に見ていくと、8人中4人がメガネをかけていた。ひとつのグループらしいけれど、何人かずつにわかれて、それぞれがスマートフォンアプリで遊んでいた。小さい頃からゲームやスマートフォンに当たり前に触れている世代はやはり目が悪いみたいだ。そういえばいつだったかに読んだ新聞に小学生の何%、中学生の何%が視力◯◯以下っていう記事があった。そんなに前でもなかった気がするけれど、数字がぜんぜん出てこない自分にびっくりする。メガネでもコンタクトレンズでも、見えにくい目を見やすくすることなんて今の時代には難しくないんだろうし、何も特別ではないんだろう。誰もができないことをすぐに自分自身の力と関係のないところで解決しようとする流れと、それが簡単にできてしまう今の世の中がすごく嫌だなと思う。