感情

あまり人と関わるのが得意じゃないし、今まで何も積み重ねてこなかったから人によく思われているとは思えない。だから色々なことで周りに期待しなくなった。どうせ嫌われてるし、どうせ信用されてないし、そんな風に何重にも予防線をはって期待を裏切られることがないように思い込んできた。そのせいで心が鈍くなってきている感覚はあったけれど、不意に言われた信用してるという言葉が素直に嬉しかった。誰かに何かを言われて心が動いたのが久しぶりな気がする。本当に感情を失ってしまいそうなくらいにまで心が鈍くなってたけど、まだなんとか大丈夫なのかもしれない。どうなっても、やっぱり近くにいる人は自分にとって特別な存在なんだと少しだけ思えた。