適応

夜中にコンビニに行っていちばん下の段のパンを買おうとしたら、棚の下からけっこう大きめのムカデが出てきた。びっくりして、逃げながら横を見ると大きい蛾がいてさらにびっくりした。なんというか虫だらけで、まだだけど夏だなぁと思った。種類に関係なく虫はきらいで、そういう意味では夏は好きじゃないけれど、冬の寒さも好きではない。子どもの頃は寒さなんてほとんど気にならなかったのに、最近は本当に耐えられなくなってきた。人間は環境に適応していくものだけれど、夏の暑さと冬の寒さにはどうも慣れない。日本の魅力は季節の変化によるそれぞれの景色なのかもしれないけれど、その変化は生活するには過酷なことでもある。寒いなら寒い、暑いなら暑い、と一貫していればそれに慣れていくのだろうけれど、慣れる前に次が来てしまう。日本人は寒さや暑さに少しづつ慣れていくのではなく、少しづつ狂わされていっているのかもしれない。