呼吸

ながら◯◯というのがある。スマホを見ながら運転とか、テレビを見ながらお菓子とかそんなやつだ。どちらかというと良くないイメージな気がするけれど、人は酸素を取り込まないといけないから基本的に何をしていても呼吸しながらになる。水中ではちがうけれど、寝ていても歩いていても呼吸しながらだ。それは良し悪しが問題じゃなくて、呼吸をちゃんと意識すれば色々なことをうまくこなせるようになるのかもしれないということ。緊張したら呼吸が乱れる気がするし、長距離を走るときは呼吸を整えながら走らないとしんどい。だから何をするときも呼吸が乱れないようにできればパフォーマンスが向上するだろう、というようなことは多くの人が言っている。ただ、ぜんぶ呼吸とセットなんだなと感じたから、それに今日納得した。

風船

某アーティストのMVに大量の風船がつかわれているのを見てふと考えたのだけれど、風船を最後に手に持ったのはいつだったか思い出せない。風船はシンプルなものだけど、数多くつかったり、色を調整したりすることで空間を演出することができる。ジェット風船とか水風船とか種類もいろいろあって、わりと人々の身近に風船はあるんだなと思った。今の自分の生活の中にはまったくないけれど、こどもも大人も関係なく人は風船が好きなのかもしれない。考えてみたら、風船ってネガティブなイメージがない気がする。誰にとってもそうではないかもしれないけれど、ほとんどの人にとってそうじゃないかと思う。最初につくった人はどんな人なんだろう。

空気

日曜日の夜はコンビニとか本屋に人が少ない。たぶん、次の日に備えて家に帰っている人が多いんだろう。その次の日に向けての空気感が、明日から何かあたらしいことが始まるような前向きなふうにも感じられる。明日は出勤しないといけないのかと後ろ向きな気持ちの人もいるだろうけれど、なんとなく自分には前向きに感じられる。年末とか正月みたいな特別な時期と同じように、一週間とか1日単位でも特別な空気感の瞬間がある。早朝とか月曜日の出勤時間とか金曜日の夜とか。自分は日曜日の夜にもそういう特別さを少し感じられるし、それが少し好きだという、ただそれだけ。

撮影

SNSが盛んな今の時代は、スマートフォンで写真や動画を撮る人が多い。食べ物、景色、友達、芸能人、なんでもツイッターやインスタグラム用にいちいち撮影する。それ自体を悪いとは思わないけれど、撮ることばっかりに必死になってぜんぜん見ていない気がする。もしデータが全部消えたら何も残らないんじゃないか。それは、すごく寂しいことだと思う。写真を見て思い出すより、記憶に残っていることを思い出すほうがいい。写真を友達に見せてあげられなくても、それがどんなふうだったのかを語ってくれるほうがいい。レンズ越しの景色じゃなくて、生の景色をもっとしっかり自分に焼き付けることのほうが大事なんじゃないのか。シェアするのもいいことかもしれないけれど、自分はそう思う。

大人

小学生の頃は中学生がすごく大人に見えた。高校生はもっと大人で、大学生はもう普通の大人と何も変わらないくらい大人だった。でも、中学生になり、高校生になり、大学生になっても自分が大人になったとはまったく思えなかった。今、高校生や大学生を見ると、本当に何も知らないただの学生に見える。そんな歳になっても自分がちゃんと大人になったとは思えない。でも、大人をやらないといけない。そんなふうに誰もが大人を演じている。今の自分はダメな大人だと思う。できるなら、立派な子どものような大人になりたい。

タナカさん

本屋でレジをうってくれた店員さんの名札をみると、タナカさんだった。顔を見て、勝手にタナカっぽい顔だなと思っていたから少し驚いた。どういうイメージなのかわからないけれど、名前から連想するイメージがたしかにある。たぶんよく聞く苗字の人に対して、平均的な顔立ちだろうという先入観を勝手に持っているのだと思う。そういう人は自分の他にもいるのではないかと思うけれど、それはものすごく失礼なことだ。もちろん、それをレジで口に出したりはしないけれど、人を見た目で判断したり、根拠のない先入観を持ったり、自分は無意識に人に対して失礼なことばっかり考えているんだなと思った。これからはできるだけそういうことをやめたい。そのタナカさんはとても良い笑顔でしっかりとした接客をしていて、客としてすごく良い店員さんだなと思った。タナカさん、失礼なことを思ってごめんなさい。

恐竜

漢字の意味を改めて考えてみると納得することがあって、先生は先に生まれた人、もしくは先を生きる人、というのにすごく納得した。実際の成り立ちは知らないけれど、直接的に何かを教わってなくても自分より長く生きている人には、どんな人でも学ぶことがあるのかもしれないなと思って人から学ぶ意識が強くなった気がする。そういう言葉もたくさんあるんだろうけれど、恐竜というのはちょっとおかしい気がする。恐い竜って、納得いかない。そもそも竜がよくわからないし、恐いって大雑把過ぎると思う。恐くない竜なのかもしれないけれど。自分はそういう存在にはまったく興味がないのだけれど、もうちょっとふさわしい名前はなかったのかなと思ってしまう。そんなことどうでもいいんだけど。